ぬーとぴっく

「自分の言葉で書く」が目標です。

アークナイツのおすすめ曲8選

こんにちは。
アークナイツ歴1年半の、ぬー(@snowp00) です。
 
このブログの目標は、アークナイツの曲を(未プレイ勢にも)聴いてもらうことです。
これまでゲームをやっていて音楽に注目したことがほとんどなかった僕が「アークナイツの曲めちゃくちゃ良くね?」となったので、みんなに聴いてほしくなって記事を書いています。
たくさんあるアークナイツ楽曲の中から、僕の好きな曲たちをいくつか紹介します。
僕の駄文を読み飛ばしてもいいので、
 
ブログ内にあるリンクを適当に踏んで再生してみてください。
 
1曲でも気に入ってもらえる曲があるといいな。
それではどうぞ!
 

Monster - Starset

www.youtube.com

アメリカのロックバンド「Starset」の2ndアルバム収録曲。歌詞は英語。
アークナイツのリリースに先立って、最初に公開されたティザーPVに使われています。
 
戦争、暴力、貧困、天災、疫病、といったディストピアが印象的に描かれており、アークナイツの世界観にピッタリで、たいへん素晴らしいですね。
このティザーPVをきっかけにアークナイツの事前登録をした人も大勢いるようです。
 
ぼーっと聴いていてもかっこいい曲ですが、歌詞にも刺さるものがありますね。
裏切られた相手への憎悪で頭がいっぱいで、魂も若き日々も全て復讐に捧げてきて、自分の何かが欠落している感覚を抱きながらも、時すでに遅く、もうモンスターに成り果ててしまっている。
Cメロの歌い方が、その悲痛な叫び声に聞こえてきます。Cメロめっちゃ好き。
 
余談ですが、ティザーPVを何度も観ていると、曲を聴いているだけで火炎瓶隕石の光景が脳裏に浮かぶようになってしまいました。
全体的に彩度の低い映像の中で、炎があまりにも鮮やかに映えるものだから、仕方ないね……
 
ちなみにこの曲は、全米チャート第11位という(当時のStarsetの知名度から考えると)異例のヒットを記録しており、曲単体でもかなり評価されているらしいです。(もともとアークナイツを念頭に作られたわけではないと思われます)
 
この曲に興味を持ったあなたには、以下の記事をおすすめしておきます。
歌詞の和訳は鵜呑みにせずに、各自で読み解いた方がいいかもしれませんが、雰囲気を掴むきっかけとしてはありがたいですね。
また、アークナイツのティザーPV第3,4弾にもStarsetの曲が使われていますので、そちらもよろしくお願いします。*1
 
Unbecoming - Starset
Infected - Starset
 
 

Speed of Light - DJ OKAWARI feat. 二宮愛

おそらく、アークナイツ関連で最も人気の曲*2
 
「おしゃれ」という言葉が似合うかな。
ジャズっぽさがある曲調で、聴いていてリラックスできます。
 
イベント「喧騒の掟」のテーマソング。
イベントPV で使われている他、instrumental バージョンがゲーム内でしばしば流れます。
DJ OKAWARI さんと二宮愛さんは、ともに日本のかた。歌詞は英語。
 
喧騒の掟は「ペンギン急便」という勢力が主役のイベントです。
ペンギン急便がルパン3世みたいな(ギャグっぽい側面とクールな側面が同居している)立ち回りをしているおかげで、アークナイツでは珍しく、笑い話っぽいストーリーです。
歌詞も、大胆不敵に前へと突き進むペンギン急便らしいものになっています。
背中を預けあえる仲間がいるって、良いですね……
 
ちなみに、アークナイツで2番目に人気と思われる曲は、1周年記念イベント「闇夜に生きる」のテーマソング Renegade です。
Speed of Light と比べてダークな雰囲気ですが、こちらも良い曲なのでよろしくお願いします。
 
Renegade
作詞:Substantial / X.ARI / Jason Walsh
作曲:Jason Walsh
歌:Serge Liberovsky [出典] 

Spotifyには無いかもしれない......かわいそう)
 
 

クリスタライズ - 水瀬いのり

作詞・作曲・編曲:栁舘周平
歌唱:水瀬いのり

僕がアークナイツを始めるきっかけの1つとなった曲。
もともと水瀬いのりさんの新シングルでこの曲好きだなーと思って情報収集をしてみると、アークナイツというゲームの曲らしいということが判明して、アークナイツに興味を持つようになりました。
 
栁舘周平さんの曲、とにかく音が気持ちいいんですよね。
特に好きな箇所を挙げるとしたらBメロかな。
前半鳴っているクラップ、後半鳴っているうねるような弦楽器(?)、
「(玲瓏ノ crystallize)」の後ろの下り調子の和音、
「輝き続けよう」の後ろの変わったリズムの打楽器(?)、
「届いてるね」の後ろでサビに向けてキュインキュイン鳴っている何か分からんやつ、全部好き。
詳しい人、リプでもDMでもブログのコメントでもいいから教えてくださると喜びます。
 
本当は、クリスタライズの歌詞をアークナイツのストーリーを踏まえて考察しようかと思っていたのですが、他の曲のコメントと比べてあまりにここだけ長文になって不恰好だと感じたので、別に記事を書くことにしました。
 
水瀬いのりさんも栁舘周平さんも、素晴らしい曲ばかり生み出すので布教したくなる衝動に駆られますが、この記事の主題であるアークナイツ曲からは段々と離れていくので、ここでは自制します。
栁舘周平さんの他の曲については、例えばこのブログで取り上げられていますので、チェックしてみてください。
 
最後に1つ、自慢させてください。
横浜アリーナ現地で聴いた、生バンド演奏・生歌唱の「クリスタライズ」は最高でした———
特にDメロ前のレーザーの演出が、これまた素晴らしいんですよ。

水瀬いのり「クリスタライズ」ライブ映像(Inori Minase LIVE TOUR HELLO HORIZON) - YouTube

 
 

Self-observation - Matthew Carl Earl

中国語の曲名は『观心』『觀心』など表記揺れあり。
youtu.be極東(日本をモチーフとした国)の修行僧である、嵯峨(サガ)というキャラのイメージソング。

ボス戦とかみたいな緊張感のある曲で、かっこいい!!
自分自身と向き合う「精神統一」を意識しているのかな。
笛などの和楽器も良い仕事してますね。

Hypergryphさんは古代中国の思想を元ネタとするイベントも多数開催しており、東洋っぽい厳かな雰囲気の曲もいくつも出してます。
Till the Wave Endsとか好き。(中国語の曲名は『尽波澜』『盡波瀾』など表記揺れあり)
こういう作品展開をしてもらえると中国の歴史や文化に興味が出てくるので助かります。
てか、水墨画っぽい表現を現代的なアニメ表現と調和させてるの強すぎ。どんだけ研究したんだよ。*3
 

Till the Wave Ends - Adam Gubman
「Till the Wave Ends」 Adam Gubman - YouTube

 
 

Keep the Torch - Obadiah Brown-Beach

作詞:Melissa Kaplan
作曲:Obadiah Brown-Beach
歌唱:Melissa Kaplan  [出典:YouTube概要欄]

youtu.be

ミノス(古代ギリシャをモチーフとする国)の祭司である、パラスというキャラのイメージソング。
この曲のミステリアスな雰囲気がパラスにぴったりで、MV含めてとてもかっこいい。
この曲の歌詞を書くにあたって、古代ギリシャ語に寄せたオリジナル言語をKaplanさんが作ったらしいです。[出典]
すごい。
 
Obadiah Brown-Beach さんは恐らく今はMSR専属の作曲家さんで、他にもアークナイツ楽曲をたくさん作っています。
 
ALIVE
作詞:Cristina Vee
作曲:Obadiah Brown-Beach
歌唱:Cristina Vee  [出典:YouTube概要欄]

「ALIVE」Cristina Vee & Obadiah Brown-Beach - YouTube

 
Requiem
作詞:Anna Akhmatova
作曲:Obadiah Brown-Beach
歌唱:Serge Liberovsky  [出典:YouTube概要欄]

「Requiem」Anna Akhmatova & Obadiah Brown-Beach & Serge Liberovsky - YouTube

 
Solitary Journey
作曲:Obadiah Brown-Beach  [出典:YouTube概要欄]
中国語の曲名は『獨行長路』

「Solitary Journey」 Obadiah Brown-Beach - YouTube

 
Obadiah Brown-Beach さん、あなたの作る曲が大好きです!
応援してます!!*4
 
 

Operation Spectrum Battle Theme

Composement: cybermiso
Sampling: DOT96
Keyboard: Tigerlily [出典]

イベント「危機契約#5」の戦闘BGM およびPVで使われている楽曲。歌詞なし。
危機契約特有の、どんなイベントなのか伝わってこないけどクソかっこいいPVはこちら。

youtu.be

電子音がめちゃくちゃ気持ちいい!!!
ノリノリで聴けるし、聴けば聴くほどこの曲の虜になっていきました。
クラブDJの高速BPMゾーンでめっちゃ映えそう。
この戦闘BGMが好きすぎたおかげで、危機契約の恒常ステージに数十時間と籠るのが何の苦にも感じなかったです。
 
この曲は STRLabel という個人レーベルに所属するアーティストさんたち3人が共同で制作されたそうです。
3人の役割分担について、cybermisoさんが以下のようにコメントされていました。

 
アークナイツに電子音は珍しい?と最初思いましたが、どうもカジミエーシュ関連のイベントを電子音のジャンルで行くっぽいです。*5
「マリア・ニアール」とか「ニアーライト」とかの曲がまさにそうでしたね。(危機契約#5では主にマリア・ニアールの敵が出てきました)
 
この曲に限らず、危機契約のテーマ曲は素晴らしいものが多いように感じています。
楽曲ジャンルはバラバラなのですが、どれもかっこいい。
僕は特に #1,2,4 とかが好きなので、リンク貼っておきますね。
 
Operation Pyrite
作曲:Jason Walsh
歌唱:Alan Day (Four Year Strong) [出典]

Operation blade
作曲:Obadiah Brown-Beach
歌唱:Xueran Chen [出典]

Operation Lead Seal
作曲:David Westbom
歌唱:X.ARI [出典]

 
 

Wildfire - KARRA

Producers: Mason Mullins, Lorne Padman
Writers: Zack Michaels, Lorne Padman
Vocals: KARRA  [出典:YouTube概要欄]

youtu.be

イベント「ニアーライト」の関連楽曲。
チルい!低BPMでグワーって盛り上がっていく感じが好き(語彙力)
映像についても、キャラが1人も出てこないし、ストーリー未読の人にとってネタバレにならないのに、ちゃんとストーリー踏まえて作ってあってエモいです。
曲もMVも大好きなので紹介させてもらいました。
 
アークナイツの制作会社Hypergryphとは別に、配信会社Yosterが主導で制作していると思われる楽曲群の1つ。
Arknights Collaboration Music Videoというシリーズで、Yosterが色々なアーティストと提携してイメージソングを作ってもらっているやつ(のはず)。
このシリーズの問題点は、日本のアークナイツ公式YouTube では公開されず、英語版のアークナイツ公式YouTube のみで公開されているところ。
なんでやねん。おま国か?
そのせいで、アークナイツプレイヤーの間でも(日本人にだけ)知名度が低いんじゃないかと心配してます。
 
Arknights Collaboration Music Video の他の曲を聴く手段としては
などが考えられます。*6
玄人ドクターの皆様もぜひ調べて色々聴いてみてください。
 
 

Towerfierce - 椎名豪

ボーカル :中川奈美
エンジニア:立石佑太 [出典]
中国語の曲名は『高塔冲突』
[↓ Hpergryph 公式HPからフル音源が聴けます↓]
個人的にアークナイツ史上最高傑作のPV
 
メインストーリー第8章「怒号光明」公開のPVで使われた曲。歌詞なし。
作曲は、椎名豪さん。
ゲーム『ゴッドイーター』の作曲、TVアニメ・劇場版『鬼滅の刃』の音楽(梶浦由記さんとの共同)をはじめとして、数多くの名作を手がけている方です。
椎名豪さんが携わっているアイマス楽曲だと、僕は 蒼い鳥 - 如月千早(cv今井麻美) が特に好きです。
 
メインストーリーでは第0章からずっと、主人公たちの組織「ロドス」が「レユニオン」というテロリスト集団と戦ってきたのですが、第8章でついにレユニオンとの戦いに決着がつきます。
このPVは、ここまでの物語の「文脈」がすべてのっているんですよね。
敵味方問わずそれぞれの理想を抱きながらも散っていった人たちの遺志を背負っての戦いであることが思い出されて、このPVを見るたびに、目頭が熱くなると同時に戦意を掻き立てられます。
 
そして、それを引き立てるような曲!
オーケストラによる重厚なサウンドで、これから最終決戦という緊迫感であったり、物語のスケールの大きさを感じます。
どの部分も好きですが、PVの最後の方で使われているラストの方が特に好きです。
この地獄のような戦いの果てに何らかの「光明」を見せてくれるんじゃないかと期待させられるような締め方なように感じます。
 
詩的な言い回しのセリフや神作画など、作り込みの凄さも見逃せません。
チェンとタルラが剣を交えるシーンが好きすぎる。
セリフだと、アーミヤ&ロスモンティスバージョン の「信念の前に、命は、軽く、軽く、重い」とかがグッときました。
アークナイツの TVアニメシリーズ、このクオリティだったりしない?(まだ制作が発表された段階のやつ)
 
この曲は残念ながら、いまのところサブスクに音源が出ていません。
サントラ第3弾の18曲目にこの曲が収録されているはずなのですが、サントラ第3弾の他の曲はサブスクに公開されているのにこの曲だけ無くて、不穏な気配を感じています。
たのむ、そのうちサブスクに追加してくれ……
サントラ第3弾の他の曲たちも良曲揃いなので、興味あったらどうぞ(17曲目の雙龍とか好き)

明日方舟OST3 - YouTube(これは著作権的に問題のない動画群です。詳しくはこちら

 

 
みなさんのお気に召す曲はありましたか?
8選と言っておきながら20曲近く紹介した気もしますが、アークナイツにはそれだけ良曲が揃っているということで勘弁してください。
アークナイツの曲を集めたプレイリストを記事の下の方に貼り付けておくので、興味があったら深掘りも楽しいと思います。
 
アークナイツはゲームもストーリーも面白い傑作ゲームですので、ぜひこれを機会に始めてみてはいかがでしょうか。
ゲームをする時間がないよという人も、音楽だけでも触れてもらえたら本望です。
長文記事をお読みいただきありがとうございました。
 
アークナイツ公式YouTubeの再生リスト

youtube.com

 
制作元Hypergryphの公式HP
操作性はやや悪いが、大陸先行版の最新楽曲まで網羅。

monster-siren.hypergryph.com

 
塞壬唱片-MSR - トピック というYouTubeチャンネル
YouTube上の無料サブスクのようなもの。著作権的には問題なし。[出典]
制作元Hypergryphの公式HPとほぼ同内容です。
 
僕が勝手に作って追加し続けているApple Musicプレイリスト
Apple Musicで聴けるアークナイツ楽曲のうち、グローバル版の最新までを網羅している(はず)。個人で更新しているだけなので、抜け漏れはご容赦ください。

music.apple.com

 
アークナイツは、中国での大陸先行版と日本を含むグローバル版が存在し、内容に半年ほどのズレがあります。
開発元のHypergryphは中国の企業のため、情報が「半年前に」「中国語で」発信されたものとなり、1次ソースにあたることが僕にとっては困難でした。
本文中の情報はなるべく出典をつけましたが、(wikiなど)出典先に書かれている情報の出典/真偽が不明瞭なものも含まれています。
誤った情報が含まれていたら申し訳ありません。

*1:第3弾のUnbecomingはMonsterと同じくリリース前に公開されたティザーPVですが、第4弾のInfectedはサービス開始2周年で制作されたものです。
更にどうでもいい注釈ですが、大陸版(bilibili)ではティザーPVのナンバリングが少し違って、1がMonster、2がUnbecoming、3がInfectedとなっています。グローバル版の第2弾がちょっと異質なので、大陸版のナンバリングの方がしっくりきます。

*2:アークナイツ公式チャンネルの動画を人気順に並べ替える  とMVの中ではこの曲が最初に出てくるし、Apple Music の MSR のトップソング でも最初に出てくる。2022/05/26現在。

*3:イベント「画中人」で水墨画を用いた表現をするにあたり、製作陣の方々が中国の伝統絵画のレッスンを受けに行ったらしいです。公式生放送か何かで聞いた気がするのですが、出典を忘れました。

*4:向こうは日本語話者じゃないので、日本語のブログでラブコールしても見られる可能性は限りなく低いけど

*5:カジミエーシュは、ポーランドがモチーフの国です。騎士競技というプロスポーツが盛んで、かつては重んじられていた騎士道精神が、いまや資本によって歪められ腐敗してしまっているという設定です。資本主義のギラギラした側面と電子音がマッチしているように僕には感じられたので、Hypergryphさん上手いな〜と思っています。

*6:僕はTwitterArknights_JPArknights_ENだけを入れたリストを作成し、ENだけに流されている情報がないかチェックしています。アークナイツに真剣。